【著者インタビュー】 「ローソンの告白」財部誠一氏 (日刊ゲンダイ2013年4月3日)

【著者インタビュー】
「ローソンの告白」財部誠一氏
【書籍・書評】
日刊ゲンダイ2013年4月3日 掲載


「ローソンの告白」財部誠一著 (PHP研究所 1575円)


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<「この10年間、流通業界が直面した苦悩と劇的な変化にはすさまじいものがあります」>

 世の中、企業や経営者を分析する本は山のようにある。なぜ、コンビニなのか。なぜ、セブン―イレブンではなく、ローソンを書くのか――。読み始めると、すぐ答えが分かる。圧倒的に面白いのだ。まず、常に変化し続けるコンビニ業界そのものが面白い。その中で、新浪剛史社長のバイタリティーがまたすごい。彼に引っ張られてきたローソンの歴史が興味深い。かくて、小説のように読めるドラマチックなノンフィクションが出来上がった。

 三菱商事出身の新浪剛史氏がローソンの社長に就任したのは2002年。その前年に三菱商事がダイエーからローソン株を取得、筆頭株主になったのがキッカケだ。以後、10年連続増益に。このデフレ下で信じられない成長だが、新浪が社長に就任した株主総会の当日、まさしく株主総会の会場で、ローソンのオーナーのひとりが首吊り自殺した話は知られていない。本書はその事実を初めて、新浪自身に語らせた。

<初めて明かされた株主総会での自殺>

「当初、それだけは話したくないとかたくなだったのです。しかし、語らなければ歴史から消えてしまいますよ、と説得した。私はその話を聞いて、初めて新浪さんの疑問が解けた。オーナー社長でもないのになぜ、かくも闘い続けるのか。この日の出来事が原体験なんですね。新浪さんの社長業は株主総会の直後、遺族に謝罪に行くところから始まった。新浪さんは当時の心境を『こんな会社は潰すべきだと思った』と語っていました」

 新浪ローソンは最悪のスタートだったのである。
「本はといえば、ローソンはダイエーのものでした。ダイエーが崩壊し、その延長線上で新浪ローソンが誕生したわけですが、この業界には巨人、セブン―イレブンが君臨していて、圧倒的なナンバーワン相手に普通のことをやっても太刀打ちできない。常に思い切ったことをやらなければいけない。この10年間、流通業界が直面した苦悩と劇的な変化にはすさまじいものがありますが、ローソンはまさにそれをデフォルメしているように思うんです。だから、この会社は面白い」

 コンビニは今や、単なる販売流通網の枠を超えて、チケット販売、イベント展開などを通じ、アイドルやスターまでつくってしまう。業界の枠を超えて、イノベーションを展開する。世の中で今、何が起こっていて、最先端の経営者は何を考えているのか。それがストレートに伝わってくる。

▽たからべ・せいいち 1956年、東京生まれ。慶応義塾大学法学部卒業後、野村証券、出版社勤務を経て経済ジャーナリスト。著書に「中国ゴールドラッシュを狙え」「パナソニックはサムスンに勝てるか」など多数。 .


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