日刊闇株新聞2013年05月03日…官制本「アベノミクスの真実」の不都合な真実 番外編

官制本「アベノミクスの真実」の不都合な真実 番外編
日刊闇株新聞2013年05月03日

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官制本「アベノミクスの真実」の不都合な真実 番外編

 大型連休の後半に入ったのですが、今週の同題の記事に対していくつかコメントを頂いており、説明不足のところもありましたので番外編を書きます。

安倍総理公認 「アベノミクスの真実」本田悦朗著(幻冬舎 1,470円)


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本田 悦朗

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本田悦朗 幻冬舎発行年月:2013年04月 ページ数:221p サイズ:単行本 ISBN:97843


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・発売日: 2013年04月
・著者/編集: 本田悦朗
・出版社: 幻冬舎
・サイズ: 単行本
・ページ数: 221p
・ISBNコード: 9784344023741

内容紹介
デフレ脱却へーー
これから劇的に変わる
日本経済の必読書。

デフレの原因から脱却への道筋、未来予測まで。
政権ブレーンが分かりやすく解説。

第一章 これがアベノミクスの真髄だ
第二章 なぜ日本はデフレ国家になったか
第三章 アベノミクス批判に応える
第四章 私が見てきた社会主義経済
第五章 豊かな社会を目指して

<あらすじ>
なぜ日本だけが戦後の世界で唯一、これだけ長い間デフレに悩まされてきたのか。
デフレとは、物価と賃金が下落し続ける状態である。デフレは日本を窮地に追い
詰めたが、アベノミクスは三本の矢をもってこのデフレからの脱却を進めている。
第一章では、アベノミクスの核となる第一の矢について説明する。第一の矢
とはつまり、2%のインフレターゲットを設定することで金融緩和によってイン
フレ期待を作る試みである。第一の矢「金融政策によるデフレ脱却戦略」が第二
の矢「機動的な財政政策」や第三の矢「民間投資を喚起する成長戦略」の前提と
なることを第一章で明らかにする。
第二章ではなぜ日本がデフレ国家になったのか、その原因を探る。日銀の間違った
金融政策が日本経済を苦しめた経緯を解説する。
第三章ではアベノミクスに向けられた様々な批判を取り上げる。
第四章では筆者がソ連や東欧で実際に見聞きした計画経済の実態を描き、通貨の
働きについて考える。
第五章ではアベノミクスが目指す経済と、それを実現するための今後の課題に
ついて第三の矢の成長戦略を中心に解き明かす。
アベノミクスが日本の歴史・伝統・文化に深く根差した環境の下で、努力・創意・
工夫が正当に報われる真っ当な経済を目指していることを示したい。

■著者紹介
1978年東京大学法学部卒。財務省入省後は在ソヴィエト連邦日本国大使館や世界銀行金融セクター、在ニューヨーク日本国総領事館、欧州復興開発銀行などで活躍。財務省大臣官房政策評価審議官を経て、現在静岡県立大学国際関係学部教授。安倍晋三内閣の内閣官房参与を務める。

 まず「日銀は当座預金で国債を買入れているわけではない」とのご指摘ですが、正確には日銀は国債を買入れた代金を(支払わずに)預かっていることになります。しかし日銀のバランスシートにおける意味は同じで、レバレッジがかかった状態といえます。

 従来の日銀は、緩和目的では3年以下(2012年4月までは2年以下)の国債だけを買入れていたので、その国債は比較的短期間で償還になってしまうので、その買入れ代金を(支払わずに)預かったままでもそれほど問題では無かったと思います。

 しかし現在は40年債までの長い国債も大量に買入れるため、「長い国債が償還になるまでレバレッジ状態を長期間維持する」か「長い国債を市中に売却してレバレッジを落とす」必要が将来的に出てきます。

 「だから何を懸念しているのか? 国債は自国で消化されているではないか?」とのご指摘に対してですが、懸念しているのは国債の発行残高の増加や、格下げ、国内の消化能力ではありません。もちろんインフレも(一部資産価格のミニバブルを除けば)、目標の2%すら難しいと思っています。

 懸念しているのは、円を発行する日銀のバランスシートが劣化することによる「円の信認の国際的低下」です。円の信認の低下は、結果的に日本の国際的信用を低下させます。

 日本に残された数少ない武器は「世界的に最も健全な日銀のバランスシート」と「一応確保されている独立性」を裏付けにした「円の信用力」だったはずです。それを自ら放棄してしまう弊害は非常に大きいと思うのです。

 「円の信用力」と「通貨としての円の強さ(つまり円高)」は全く違います。「ドルの信用力」と「通貨としてのドルの強さ」が全く関係ないことと同じです。

ドルはいくら値下がりしても「世界中で何の疑いもなく受け取られて」おり、そしてその結果として米国国債も「世界中で何の疑いもなく保有されて」います。これがドルの基軸通貨としての特権です。

 これもコメント頂いている通りで「日銀のバランスシート」と「日本の財政バランスシート」と「日本全体のバラスシート」は全く別のものです。

 現時点では「日銀のバランスシート」が最重要と考えます。「日銀のバランスシート」を良好に保っておけば、国際金融市場における「円の信用力」を背景に「円の役割」が向上し、ドルが享受している基軸通貨としての特権を部分的にも肩代わりできるかも知れないからです。

 「基軸通貨」とは、まさに国際的に「何の疑いもなく受け取られ、保有され、運用される通貨」という意味で、最後の「運用される」の手段が国債で、円が部分的にも基軸通貨となれば、自動的に海外の日本国債の保有が増えることになります。

 1000兆円もある日本国債の残高が簡単に減るはずがなく、近い将来的には日本国債を「ある程度」海外に保有してもらう必要があります。
 
 「国際通貨と基軸通貨は全然違う」とのご指摘も頂いているのですが、文中では両方をほとんど同じ意味に使っています。つまり「円は部分的にも基軸通貨化すべき」と考えています。

 似た言葉で「国際決済通貨」があり、世界中でどの通貨にも交換できるハードカレンシーという意味です。確かに円はスイスフランやカナダドルなどと同じく「国際決済通貨」ですが、国際的に「何の疑いもなく受け取られ、保有され、運用される」基軸通貨ではありません。

 最後に、本誌は総論としては「アベノミクス」に反対しているわけではありません。しかしその弊害も十分に理解しておかなければならないと考えているだけです。

 その最大の弊害とは、日銀のバランスシートの劣化による「円の信認の低下」であり、「円の(部分的にも)基軸通貨化」が遠のいてしまうことです。

 だから日銀の「異次元」金融緩和は、米国政府の意向だと思うのです。


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