【西村剛の勝負銘柄】 東北特殊鋼に注目! 保有不動産の含み益が好材料に<

【西村剛の勝負銘柄】東北特殊鋼に注目! 保有不動産の含み益が好材料に
ZAKZAK2013.09.25

http://www.zakzak.co.jp/economy/investment/news/20130925/inv1309250732000-n1.htm

 五輪開催地が東京に決定した直後は、大手ゼネコンの株価が上昇しましたが、その動きも一服し、時価総額の小さい建設関連がストップ高する場面がありました。時価総額の小さな建設関連まで資金が循環している状況では、建設をテーマとした投資資金も最終局面を迎え、一段落するタイミングに差し掛かっていると考えています。

 その資金が次なる五輪関連に波及する時期が近づいている可能性があります。開催地が東京に決定後、不動産関連も上昇しており、再びこの分野に投資資金が向かう期待が持てるでしょう。

 今回、私が注目した銘柄は『東北特殊鋼』(5484)です。同社は、東北大学の全面協力で特殊鋼製品を製造するために誕生しました。現在も東北大と産学連携し、開発から製造まで一貫して行える技術の高さがあり、エンジンバルブ用耐熱鋼や電磁ステンレス鋼で国内シェアはナンバー1です。

 エンジンバルブ用耐熱鋼を製造する特殊鋼事業が主要事業ですが、売り上げの多くが自動車関連業界向けで占められています。自動車販売・生産台数の落ち込みから、前期の売上高は前年同期比10・3%減少し、145億2400万円。セグメント(部門別)損失は5300万円と赤字に転落しています。

 しかし、1997年に旧本社工場跡地を利用するため、再開発してスタートした不動産賃貸事業の売り上げは22億1100万円と、同社全体売り上げの13・2%にしか過ぎません。特殊鋼事業が赤字の中、5期連続して9億円以上の安定した利益を稼ぎ出しています。

 同事業では主に旧本社工場跡地に建設したショッピングセンター「ザ・モール仙台長者町」を西友に賃貸し、ビルメンテナンス業務を請け負っています。実は、有価証券報告書の帳簿価格は、同ショッピングセンターを含めて73億円となっていますが、時価は223億円。実に150億円の含み益を抱えた資産となっているのです。

 同社の時価総額は99億円で、含み益の大きさが魅力的であることが分かるでしょう。含み益を一株に換算すると、一株あたり約1990円となり、今期第1四半期の一株純資産2120円と合算すると、4110円。現在の株価水準から考えると、PBR(株価純資産倍率)は0・3倍と割安な水準であることが分かります。

 PER(株価収益率)も10倍と割安な水準で、投資妙味があるでしょう。五輪関連株として、不動産関連に資金が流入すれば、同社の保有する不動産の含み益に注目する投資家が増加し、株価上昇に期待が持てます。(フェアトレード代表取締役)

 ■西村剛(にしむら・つよし) フェアトレード株式会社代表取締役。機関投資家出身で、統計データを重視したシステムトレードに注力。2011年株-1GPグランドチャンピオン大会で+200・4%、12年の大会で+160・1%のパフォーマンスを叩き出し、連覇達成。証券アナリスト検定会員。

注目銘柄
東北特殊鋼(5484)

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