【西村剛の勝負銘柄】 帝国ホテルに注目 オリンピック東京開催なら業績拡大も

【西村剛の勝負銘柄】帝国ホテルに注目 オリンピック東京開催なら業績拡大も
ZAKZAK2013.08.28

http://www.zakzak.co.jp/economy/investment/news/20130828/inv1308280729000-n1.htm

 米国のオバマ大統領が先頃、FRB議長の後任人事について今秋にも決断すると話したことで、バーナンキ議長の退任が決定的な状況になっています。しかし、後任人事は未定で、金融緩和策が今後どうなるかが不透明なため、米国の株式市場が軟調に推移しました。

 日本では消費税の増税問題が取り上げられ、一時、1万3500円を下回りました。不安な材料ばかりに見えますが、日本の市場を好転させる可能性のある材料が9月7日に控えています。

 2020年夏季オリンピック開催地の発表です。現在、オリンピック候補地として東京が残っており、開催地が東京に決定すれば、五輪開催に伴う、売り上げ増の期待が持てるオリンピック関連銘柄が上昇する可能性があるでしょう。

 今回、私が注目した銘柄は『帝国ホテル』(9708)です。同社は、帝国ホテル東京だけでなく、帝国ホテル大阪、上高地帝国ホテルとザ・クレストホテル柏を展開し、ザ・クレストホテル立川の運営受託も行っています。

 ホテル事業の売り上げ構成は東京が約70%、大阪で約20%、その他ホテルで約10%となっています。売り上げの多くが帝国ホテル東京で構成されていることで、20年の夏季オリンピック開催が東京に決まれば外国人宿泊者のみならず、日本人宿泊者の増加も期待できるでしょう。つまり東京の稼働率と単価がより向上する可能性があるのです。

 実際、今年の上期は、日本政府観光局がまとめた13年上半期の外国人旅行者数は495万4600人と、前年同期比で22・8%も増加しています。これに伴い、帝国ホテルの4月から5月の客室稼働率は9割近い水準まで上昇しています。

 前期の平均稼働率が76・9%であったことからすると、オリンピック開催による外国人旅行者の大幅増加で、大きく同社の業績が拡大する期待が持てるでしょう。

 株価指標を見ると、PER(株価収益率)は45倍、PBR(株価純資産倍率)も2・2倍と割安感は感じられません。しかし、チャート面で見ると、今年の最高値である3960円が射程圏内にあるといえます。

 仮にオリンピックが東京で開催することが決まれば、同社への投資家の注目度が高まり、年初来高値更新の期待が持てます。五輪開催地の発表日9月7日(日本時間8日)は週末であることから、それよりも前にオリンピック銘柄として注目するといいでしょう。(フェアトレード代表取締役)

 ■西村剛(にしむら・つよし) フェアトレード株式会社代表取締役。機関投資家出身で、統計データを重視したシステムトレードに注力。2011年株-1GPグランドチャンピオン大会で+200・4%、12年の大会で+160・1%のパフォーマンスを叩き出し、連覇達成。証券アナリスト検定会員。

推奨銘柄
帝国ホテル(9708)

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