「雪国まいたけ」社長引責辞任 “ブラック化”する「リーダーシップ」とは

「雪国まいたけ」社長引責辞任 “ブラック化”する「リーダーシップ」とは
日刊ゲンダイ2013年11月23日 掲載

http://gendai.net/articles/view/news/146173

 鍋の季節にお寒い話題だ。キノコ生産販売大手「雪国まいたけ」創業社長の大平喜信氏(65)が22日、退任した。過去の不適切な会計処理問題による引責辞任だ。

 同社の社内調査報告書には、こうある。

<(大平)社長は、強いリーダーシップで会社を上場させるまでに成長・発展させてきたが、強くなりすぎたリーダーシップが、自ら構築した組織を軽視する行動や過度の目標設定などにつながり不適切な会計処理を招くに至った面がある>

 大平氏は63年に中学を卒業後、工務店や工場勤務などを経て、82年からまいたけの栽培を開始。翌83年に雪国まいたけを設立した「いわゆる叩き上げワンマン社長」(関係者)だった。“強すぎるリーダーシップ”といえば聞こえはいいが、要するにワンマンになりすぎて、裸の王様に。周りが誰も直言できなくなり、<幹部社員のコンプライアンス意識の低下を招き、リスク管理が希薄>になっていたというわけだ。

 大平氏に限った話じゃない。リーダーシップは使い方を誤ると“ブラック化”につながる。周りにイエスマンしかいなくなったら、結局、自分で自分の首を絞めることになるのだ。

 例えばアナタが、業績を上げるために良かれと思ってグイグイ引っ張っているつもりが、実は、部下や部署をむしばんでいる恐れもある。一橋大特任教授の西山昭彦氏(経営学)がこう言う。

「ひとつの目標に向かって突っ走ると、組織は同質化し、だんだん世間の平均値からズレていく。自分たちの異常さに気づけなくなります。それを避けるためには平常心を持った“外部の目”に指摘してもらう必要がある。異常な組織は、外から見ればすぐに分かるものです。会社であれば社外取締役がそれに当たりますが、部署レベルであれば、たとえば部外者に会議に出席してもらって、意見してもらう手もあるでしょう」

 商品開発や企画会議に外部の人間が参加するのと同じこと。そうした個人的な“社外取締役”は社内外の誰でもいいが、自分より立場が上か、傾聴に値するプロじゃないと用を成さないことは、言うまでもない。

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