【私の相場観】   電子部品に注目 小澤 俊夫    (東京新聞2014年11月20日)

【私の相場観】
電子部品に注目 小澤 俊夫
東京新聞2014年11月20日

http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/market_outlook/list/CK2014112002000173.html

 経済産業省発表の鉱工業生産指数(2010年=100)をみると、電子部品・デバイス(半導体素子等)工業の生産指数が、今年1月の89・5を底に、輸出の堅調を背景に2月以降上向き傾向にある。9月にはついに99を超え、東日本大震災前の11年2月(101・0)以来の高い数値になってきた。

 生産指数の上向きを裏付けるかのように、財務省発表の貿易統計でも、半導体等電子部品の輸出が1月を底に2月以降伸びている。例えば貿易収支においても、1月の赤字(26億円)を底に、2月以降は黒字。黒字額は月を経るごとに増え、月平均黒字額が4~6月は635億円、7~9月は897億円となった。

 今年1~9月、半導体等電子部品の貿易収支黒字額は5423億円と、電機業界の黒字額9203億円の59%を占めている。近年、電機業界は輸出競争力が低下し、貿易収支の黒字額が縮小しているが、電子部品は高い技術力による強い輸出競争力を背景に、電機業界の黒字額確保に大きく貢献している。

 電子部品が上向いている分野は、(1)新機種のスマートフォン(スマホ)用部品として中国向け(2)コンデンサーなどが自動車用部品として主に欧米向け(3)パワー半導体が自動用部品として国内外向け、などである。

 ここで、需要増に伴い14年度の業績が好調で注目される関連企業を順次挙げると、(1)ミネベア、アルプス電気、日本航空電子工業、村田製作所(2)日本電産、TDK、ローム(3)三菱電機、サンケン電気などである。 

(株式評論家)