【私の相場観】お金の使い方 下村 皎史(東京新聞2014年12月17日)

【私の相場観】
お金の使い方 下村 皎史
東京新聞2014年12月17日

http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/market_outlook/list/CK2014121702000148.html

 日本経済を活性化するために政府が推進している政策の一つは、高齢者のお金を使わせることだ。高齢者は欲しいものも少ないと思われており、あまりお金を使わない。そこで政府は子供に贈与したり、孫の学資を援助すれば税金を優遇するとした。一方で高齢者は詐欺に引っかかり、金融商品への投資の場合でも、無謀で危ない投資をするケースが多い。

 日本の不幸は、金融資産が長年にわたって生きたお金になっていないことだ。昔から「お金は汚いもの」とか、金をもうけることは良いことという風土はない。その流れは今でもそのままだ。清貧の思想もそうだ。政府は、「貯蓄から投資へ」と旗を振っているものの、日本人の現状を見ると多難だと思う。日本人のお金への意識は潜在的に古いままで、お金を生かす方法についての訓練をしていないこともある。

 一方、投資家をリードすべき金融機関や証券あるいは運用会社と運用者には本当のプロが圧倒的に少ないように思う。貯蓄から投資へと政策的に誘導しても、肝心の投資家の理解や知識が欠けており、受け入れ側の金融機関などもプロとしての能力に懸念がある現状では結果が不幸にならないとは言えない。

 なぜこのような不幸なことになっているのか。基本はお金をもうける欲はあるが、それをどう使うかの心構えができていないからだと思う。知恵と行動で得たお金を社会に還元する考え方を身に着けた時こそ、貯蓄から投資への流れが定着するはずだ。 (FPG投資顧問社長)

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