黒田総裁「国債リスク発言」削除 安倍首相との“本当の仲”

黒田総裁「国債リスク発言」削除 安倍首相との“本当の仲”
日刊ゲンダイ2015年2月24日

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アベクロの蜜月は…? (C)日刊ゲンダイ

 異常事態だろう。

 財政の健全化が議題になった今月12日の経済財政諮問会議。日銀の黒田東彦総裁の「日本国債はリスクになり得る」発言が議事録から削除され、箝口令が敷かれた。

「削除もそうですが、非公開の会議の内容が、すぐに漏れたことも異常です。黒田総裁は財務省の元官僚ですから、政権とケンカするほどの気概は持ち合わせていない。とはいえ、財務省サイドが安倍官邸に不信感を強めているから、情報がリークされるわけです」(官邸事情通)

「通貨の番人」がそれでは困るが、黒田総裁のイライラは相当なものらしい。

「昨年の追加緩和、いわゆる“黒田バズーカ2”は、消費税率10%を前提にぶっ放したものなのに、大義なき衆院選のために先送りされてしまった。黒田総裁も以前は記者会見で口調は穏やか、でも“上から目線”だったのが、近ごろはどこか自信なさげで、慎重に言葉を選んでいる。安倍首相にハシゴを外され、たまりにたまったストレスを、非公開の諮問会議で“爆発”させたともっぱらです」(日銀関係者)

それも当然で、黒田日銀は異次元緩和で、民間金融機関が保有している日本国債を大量に“引き受け”ている。日銀の保有額はすでに200兆円超、総資産の6割以上が国債だ。それが消費増税の先送りで、昨年、海外格付け機関に格下げされた。このまま信認を失っていけば、国債暴落も現実味を帯びてくる。それなのに安倍首相は財政健全化なんてそっちのけ、「改憲」に夢中だ。

 黒田総裁の任期は18年4月まで、あと3年以上もある。

「黒田総裁のイライラには、アベノミクスの失敗を日銀のせい、自分のせいにされたら『たまったものじゃない』という本音もあるでしょう」(前出の日銀関係者)

 われわれ国民こそ、たまったものじゃない。