「メガ! 巨大技術の現場へ、ゴー」成毛眞著(新潮社 1400円+税)

「メガ! 巨大技術の現場へ、ゴー」成毛眞著(新潮社 1400円+税)
日刊ゲンダイ2015年3月27日

http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/book/158370


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「メガ! 巨大技術の現場へ、ゴー」 成毛眞著(新潮社 1,512円税込)


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こんな時だからこそ、デッカイもの、見ようぜ! 写真たっぷり。大人の社会科見学へ、ゴー。メガトン級設備の巨大さは、ディテールの緻密な現場技術があってこそ。帝都高速地下網から、石油備蓄基地の巨大タンク群、世界初の浮体式洋上風力発電所、地球深部探査船「ちきゅう」(写真)、奇跡的復興を遂げた日本製紙石巻工場、山手線級の世界最大CERN加速器まで、普段入れない場所へ取材敢行。行った見た考えた! !


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新潮社
成毛 眞

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巨大技術の現場へ、ゴー 成毛眞 新潮社発行年月:2015年02月18日 予約締切日:2015年02月


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発売日: 2015年02月18日頃
著者/編集: 成毛眞
出版社: 新潮社
サイズ: 単行本
ページ数: 141p
ISBNコード: 9784103292227

【内容情報】
巨大なのにディテールが緻密。メガな現場を探検!

【目次】
1 ザ・巨大!
首都高・大橋ジャンクションの地下網ー地下を約8.4キロ掘っても誤差は約数ミリの精密さ
東海道新幹線の運行システムー15秒刻みの緻密なダイヤを集中的に制御する秘密の場所
三菱重工業長崎造船所ー日本にエネルギーを運ぶ新型のLNG船が続々進水
2 次世代エネルギー
東京ガスの世界最大タンクー横浜と川崎の地下に潜む世界最大容量のガスタンク
国家石油備蓄基地ー備えあれば憂いなしを体現する巨大タンク群
大企業集結プロジェクトー世界初!海に浮かぶ風力発電所 回転速度は新幹線並み
浜松ホトニクスの挑戦ー夢の「核融合発電」実現のカギを握る超強力レーザー
3 職人技ー技術は細部に宿る
オハラのすごいガラスー宇宙の果てを見通す精密な巨大ガラス
本が届くことの驚異ー一日最大200万冊を扱う日販の大流通システム
「グローバルニッチ」の未来形ーメガなのにディテールにこだわる日本
この本の紙をつくる人たちーどんな紙でも精緻につくる 日本製紙と特殊東海製紙
4 宇宙・地球の起源を探る
130億光年先を見る望遠鏡ー超伝導素子を手づくりする国立天文台
ミッションは「ちきゅう」-海洋研究開発機構 地球深部探査船の内部
宇宙の謎を探る、世界のCERN、日本のKEK-1兆円、完成まで12年の加速器で粒子をキャッチ

【著者情報】
成毛眞(ナルケマコト)
1955(昭和30)年北海道生れ。中央大学卒業後、自動車部品メーカー、株式会社アスキーなどを経て、1986年マイクロソフト株式会社に入社。1991(平成3)年、同社代表取締役社長に就任。2000年に退社後、投資コンサルティング会社「インスパイア」を設立。さまざまなベンチャー企業の取締役・顧問、早稲田大学客員教授ほか、「おすすめ本」を紹介するサイト「HONZ」代表を務める。

「こんな時代だからこそ、デッカいもの、見ようぜ!」を合言葉に、日常生活ではちょっとお目にかかれない巨大技術の現場を訪ね歩いたルポ。

 まずは先日、全線開通した「首都高速中央環状線」。工事中だった2013年秋、大橋ジャンクション(JCT)から大井JCTまでをトンネルでつなぐ品川線部分の工事現場に潜入した。

 外径12.55メートルと9.7メートルの2つのシールドマシンで掘削した2本のトンネルをつないで断面が楕円状の1本のトンネルを造る。地上への影響を最小限に抑えるため、資材を狭い縦穴から地下に運び込んで行う「非開削」工法で造られたトンネルは、8.4キロを掘っても誤差は数ミリという精緻さだ。

 一方、京浜工業地帯の人工島・扇島にある東京ガスのLNG(液化天然ガス)タンク「扇島4号」は、容量25万キロリットルと世界最大で、10万世帯が消費するガスの3年分に相当する。稼働したために今はもう見ることができないその内部は、気密性を確保するためにステンレス製のメンブレン(膜)が張り巡らされ、光輝く王宮のようだ。

兵庫県にある独立行政法人理化学研究所の放射光科学総合研究センターが所有するX線自由電子レーザーの施設「SACLA」は、いわば顕微鏡なのだが、その長さは700メートルもある。

 その他、出版社と書店を取り次ぎ、1日200万冊を扱う日本出版販売株式会社(日販)の巨大システムや、東海道・山陽・九州新幹線の運行をつかさどり、巨大なシステムと緻密な制御が同居する「新幹線総合指令所」、海底1万メートルまで掘れる掘削機械を備えた地球深部探査船「ちきゅう」、福島県いわき市から20キロの沖合に設置された世界初の「洋上浮体式」風力発電システム、そしてあのCERN(欧州原子核研究機構)の全周約27キロの加速器「LHC」まで。国内外のさまざまな巨大技術の現場を紹介する。

 大きさは、ただそれだけで見る者に例えようのない爽快感をもたらしてくれる。さらにどの現場も圧倒されるほどの巨大さを誇りながら、細部は驚くほどに緻密であり、それがまた誰もが心に密かに持つ「オタク心」をくすぐる。

 著者は、けた違いの存在があることを実感しておくことが大事だという。それが「人間関係やビジネスにおける視野の広さの重要性を思い知らせてくれる」からだ。

 非公開の場所が多く、なかなか気軽に訪ねることはできない施設だが、紙面からでも十分、そのスケール感は伝わってくる。