「誰がアメリカンドリームを奪ったのか?」(上・下) ヘドリック・スミス著(朝日新聞出版)

NEWSを読み解く今週のキーワード
【格差と資本主義】金融資本主義がもたらした中間層の転落
日刊ゲンダイ2015年5月12日

http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/book/159669/1

「誰がアメリカンドリームを奪ったのか?」(上・下) ヘドリック・スミス著、伏見威蕃訳(朝日新聞出版 各2000円+税)

画像


「誰がアメリカンドリームを奪ったのか?上巻 資本主義が生んだ格差大国」 ヘドリック・スミス著(朝日新聞出版 2,160円税込)


画像


最も裕福な1%の国民が、富全体の93%を保持している格差大国、アメリカ。401kプランからニューエコノミーまで、富裕層を優遇し、中間層を苦しめてきた歴史を分析する。ピュリツァー賞受賞ジャーナリストによる、全米ベストセラーのアメリカ論。


誰がアメリカンドリームを奪ったのか?(上) 資本主義が生んだ格差大国
朝日新聞出版
2015-01-20
ヘドリック・スミス

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by 誰がアメリカンドリームを奪ったのか?(上) 資本主義が生んだ格差大国 の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル



誰がアメリカンドリームを奪ったのか?上巻 [ ヘドリック・スミス ]
楽天ブックス
資本主義が生んだ格差大国 ヘドリック・スミス 伏見威蕃 朝日新聞出版発行年月:2015年01月20日


楽天市場 by 誰がアメリカンドリームを奪ったのか?上巻 [ ヘドリック・スミス ] の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル


発売日: 2015年01月20日頃
著者/編集: ヘドリック・スミス, 伏見威蕃
出版社: 朝日新聞出版
サイズ: 単行本
ページ数: 311p
ISBNコード: 9784023313606

【内容情報】
1%の金持ちはブッシュ減税以来1兆ドル以上を荒稼ぎ!暴利を貪る“新・富裕層”。ピュリツァー賞作家が暗部をえぐる!全米ベストセラー!!

【目次】
第1部 ミドルクラス全盛期
企業軍団の謀反ーアメリカの歴史を変えた権力の移転
企業軍団の勝利ーカーター政権と議会の方向転換
ミドルクラスの団結ー権力移転前に機能していた市民運動の仕組み
ミドルクラスの繁栄ーニューエコノミー以前にあった「好循環」の仕組み
第2部 夢を打ち壊す
九〇年代のニューエコノミーーアメリカを分断する「ウェッジ・エコノミクス」
新貧困層ー特権が特権を維持し、貧困が貧困を生む
莫大なリスクの移転ーセーフティーネットの罠にはまり、負債であがきがとれなくなる
新富裕層ー一パーセントの、一パーセントによる、一パーセントのための経済
第3部 不平等な民主主義
ゼロ年代の税戦争ー企業ロビイスト、向かうところ敵なし
中央政界とウォール街の枢軸ー「金融独占」で優位に立つ
第4部 ミドルクラスの経済苦境
年金破綻ーぶち壊される引退計画
401(k)の罠ー自分が自分のマネーマネジャーになる
住宅強盗ー攻撃目標は堅実なミドルクラス

【著者情報】
スミス,ヘドリック(Smith,Hedrick)
“ニューヨーク・タイムズ”記者時代、「ペンタゴン・ペーパーズ」の取材と1971~74年のロシア取材でピュリツァー賞を受賞。また、アメリカの組織問題をテーマにしたPBSの特番をプロデュースし、エミー賞を受賞

伏見威蕃(フシミイワン)
翻訳家。1951年東京生まれ、早稲田大学商学部卒。ノンフィクションからミステリー小説まで、幅広い分野で活躍中。『フラット化する世界』(日本経済新聞社)では、第1回国際理解促進図書優秀賞を受賞


「誰がアメリカンドリームを奪ったのか?下巻 貧困層へ転落する中間層」 ヘドリック・スミス著, 伏見威蕃訳(朝日新聞出版 2,160円(税込)


画像



最も裕福な1%の国民が、富全体の93%を保持している格差大国、アメリカ。401kプランからニューエコノミーまで、富裕層を優遇し、中間層を苦しめてきた歴史を分析する。ピュリツァー賞受賞ジャーナリストによる、全米ベストセラーのアメリカ論。


誰がアメリカンドリームを奪ったのか?(下) 貧困層へ転落する中間層
朝日新聞出版
2015-01-20
ヘドリック・スミス

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by 誰がアメリカンドリームを奪ったのか?(下) 貧困層へ転落する中間層 の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル



誰がアメリカンドリームを奪ったのか?下巻 [ ヘドリック・スミス ]
楽天ブックス
貧困層へ転落する中間層 ヘドリック・スミス 伏見威蕃 朝日新聞出版発行年月:2015年01月20日


楽天市場 by 誰がアメリカンドリームを奪ったのか?下巻 [ ヘドリック・スミス ] の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル


発売日: 2015年01月20日頃
著者/編集: ヘドリック・スミス, 伏見威蕃
出版社: 朝日新聞出版
サイズ: 単行本
ページ数: 310p
ISBNコード: 9784023313613

【内容情報】
生産性が80%上昇しても賃金は4%しか増えてない!食い殺される“新・貧困層”。ピュリツァー賞作家が深層にせまる!全米ベストセラー!!

【目次】
第5部 富と職の大移動
嘘つきローンー銀行とFRBの無責任な金融システム
オフショアリングの悲劇ーウォルマート、中国へ行く
知識経済の空洞化ーIBM、インドで採用してアメリカで解雇
オンショアリングの脅威ー外国人労働者の輸入にともなうアメリカの雇用減少
第6部 解決への障害
失われた中道ー政党分裂で議会はなにも決められない
急進的右派とティーパーティーー反税、反政府、反セーフティーネット
アフガン戦争の代償ー経済を顧みずに軍事力を増強
第7部 夢を取り戻す
国内マーシャル・プランー夢を取り戻すための一〇段階の戦略
政治改革ー穏健な中道と民主主義の復活

【著者情報】
スミス,ヘドリック(Smith,Hedrick)
“ニューヨーク・タイムズ”記者時代、「ペンタゴン・ペーパーズ」の取材と1971~74年のロシア取材でピュリツァー賞を受賞。また、アメリカの組織問題をテーマにしたPBSの特番をプロデュースし、エミー賞を受賞

伏見威蕃(フシミイワン)
翻訳家。1951年東京生まれ、早稲田大学商学部卒。ノンフィクションからミステリー小説まで、幅広い分野で活躍中。『フラット化する世界』(日本経済新聞社)では、第1回国際理解促進図書優秀賞を受賞

 かつて世界のだれもが信じていたアメリカンドリームの神話。しかし著者は既に30年も前から「私たちアメリカ人は(略)大家族ではなくなった」と冒頭からこう断定する。

「現在のアメリカは、権力、金、イデオロギーでくっきりと二分された国になっている。政治は怨恨に満ち、二極化し、政治指導者たちはもっとも基本的な問題すら解決できない」

 始まりは1970年代初頭。保守派のニクソン政権時代だったが、大衆の支持をねらったニクソンの税制改革は企業に厳しく、ここから財界の巻き返しが始まる。

 90年代になると高い品質を追求して競争力を確保する伝統的な米製造業の発想はウォール街の金融資本主義に取って代わられ、コストと工場と雇用を削減する劇的なダウンサイジング手法が大物投資家の心を射止める。

 一方で、堅実な中流層から雇用と安定した生活の展望を奪い去って、格差社会が本格化し、恵まれた従業員が健全な消費者になるという信念が「株主利益の最大化」に敗北する。

 こうして起こった中間層の転落がアメリカンドリームの消滅をもたらしたのだ。