【日刊闇株新聞】 東京市場で存在感を増すルネッサンス・テクノロジー

日刊闇株新聞
東京市場で存在感を増すルネッサンス・テクノロジー
2015年08月04日

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東京市場で存在感を増すルネッサンス・テクノロジー

 ルネッサンス・テクノロジーとは、数学博士のジェイムス・シモンズ氏が1982年に創業した、運用資産220億ドル(2.7兆円)といわれる世界有数のヘッジファンドです。

 創業以来の運用リターンは年平均38%もあり、最も高い運用益を最も安定的にあげている「最強のヘッジファンド」です。ウォーレン・バフェット氏でも運用リターンは年平均20%です。

 運用手法は典型的なクォンツ型で、あらゆる投資対象の値動きをプログラム化して価格変動パターンを割りだし、比較的短期売買を集中的に積み上げる手法のようです。ルネッサンス・テクノロジーには100人をこえる数学や物理学の博士がいますが、エコノミストやアナリストや金融業界出身者などは皆無のようです。

 ハーバードやMITで教鞭をとったこともある77歳のシモンズ博士は、毎年発表されるヘッジファンド主宰者・高額所得ランキング上位の常連で(毎年20億ドルをこえていた!)、もう第一線を退いているはずですが2014年も12億ドルを稼いで全体の第2位でした。7月15日付け「ヘッジファンドの巨人たち(2014年)」に書いてあります。 

 さて、このルネッサンス・テクノロジーを最近の東京市場(株式市場)で頻繁に見かけます。これまでもときどき見かけていたのですが、本年に入ってから特に活発になったようで10銘柄近い大量保有報告書・変更報告書が提出されています。

 保有比率が5%未満だと報告義務がないため、実際にはもっと多数の銘柄に投資しているはずです。どの取引内容を見ても、毎日大量に売買を繰り返しながら保有残高を積み上げ(株価も急上昇している)、どこかで保有残高を減らしはじめ(株価も値下がりする)、いつの間にかその銘柄から撤退しているようです。保有比率が5%を下回ると報告義務がなくなるため、撤退しているかどうかも正確にはわかりません。

 最近の例では、林兼産業(東証1部・コード2286)を5月29日(終値100円)から取引を開始し、7月17日(終値184円)に保有残高がピークになり、変更報告書で確認できる最新の7月27日(終値166円)でも残高を維持しています。

 エコナックHD(東証1部・コード3521)は6月1日(終値55円)に取引を開始し、7月21日(終値169円)に残高がピークになり、確認できる最新の7月28日(終値127円)では残高を減らしています。

 またジャパン・フード&リカー・アライアンス(東証2部・コード2538)は6月1日(終値38円)に取引を開始し、確認できる最新の7月28日(終値72円)でもまだまだ保有残高を積み上げています。

 またこの3銘柄はすべて株価の上昇過程で空売り残が急増したため、東証の信用取引規制銘柄に指定されています。ルネッサンスは日本の信用取引は利用していません。

 要するに、毎日大量に売買を繰り返して利益を積み上げながら株価が上昇しているうちは保有残高を積み上げ、やはり毎日大量に売買を繰り返しながら株価が下落すると保有残高を減らしていることになります。

 じゃあ高値でたくさん買って安値で売却しているように見えますが、株価の天井は結果論なので株価が上昇している限りは残高を積み上げ(上昇幅が大きいともっとたくさん積み上げ)、株価が下落を始めるとはじめて残高を減らし始めて、トータルで最大利益を残そうとする大変に合理的な手法です。

 まあどうやって最初に銘柄を選ぶのか(業績は全く見ていないはずですが)、どれだけ買えばどれだけ上がるか(あるいはどれだけ売ればどれだけ下がるか)までプログラム化ができているのか、空売りから入るケースもあるのか(というより海外での貸株までセットにすると収益機会が加速します)などが疑問(興味)として残ります。

 またルネッサンス・テクノロジーをHFT(超高速売買業者)に位置付けているマスコミもいますが、間違いではありませんがあまり正確でもありません。

 本年になって東京市場で頻繁に見かけるようになったということは、取引プログラムを改良してパフォーマンスが上がったからだと考えるため、今後はもっと存在感が大きくなるはずです。また過去の取引を参考に日々進化しているはずです。

 最後に、じゃあルネッサンス・テクノロジーとは巨額資金を抱えて日本株市場で株価操作をしているのではないか?ですが、確かに「その通り」です。しかし天才数学者のシモンズ氏は、証券取引等監視委員会の市場監視システムを潜り抜けるくらい朝飯前なのかもしれません。

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