プロ熟読の闇株新聞筆者「株乱高下に動じず大きな発表待て」

プロ熟読の闇株新聞筆者「株乱高下に動じず大きな発表待て」
NEWSポストセブン2015.09.17 16:00

http://www.news-postseven.com/archives/20150917_350454.html

「世界の出来事を独自の見解で読み解く刺激的金融ブログ」と謳う金融情報サイトの『日刊闇株新聞』は、金融関係者や個人投資家も熟読するほど注目されている。

 2010年にスタートした『闇株新聞』は株や為替などの経済情報だけでなく、経済事件や騒動の内幕にも舌鋒鋭く迫る無料ブログだ。

 発行人のA氏は、取材から毎日更新される記事の執筆まですべて一人で行なっているというが、8月中旬以降の「世界同時株安」をA氏はどう見ているのか。

「世界株安の二大要因は中国市場の下落と米FRB(連邦準備制度理事会)による金融引き締めの観測です。しかし、中国の統計がウソの上塗りであることは以前からわかっていたし、FRBは1年も前から利上げに言及している。8月上旬に日経平均は2万円を超えていたが、その時と現在の基本的な状況は何も変わっていません」(A氏)

 世界を混乱に陥れた株の乱高下は「市場と投資家の心理」が変化したことが主因だとA氏は強調する。

「これまで中国や米国当局の政策を“きっと大丈夫”と安心して眺めていた市場と投資家の心理が、“本当に習近平(国家主席)やイエレン(FRB議長)に任せておいていいのか”に変わった。日本でもアベノミクスと黒田日銀総裁の金融政策への信頼が不安に変わりつつある。この状態で実際に株価が下がるとパニック売りになる。この悪循環が世界株安を招いている」(A氏)

 そうした要因を理解すれば、「処方箋」や「勝負時」は自ずと見えてくる。

「各国は市場と投資家の不信感を取り除けばいい。これまでの市場介入や投資家規制といった中国の小手先の対策は逆に投資家の不信を買ってしまった。

 思い切った金融緩和が必要です。米国は金利を上げる時期を正式に発表して、投資家に心の準備をさせるべきだ。煮え切らない態度が問題だっただけで、そもそも利上げ自体が悪いわけではない。

 市場と投資家の疑心暗鬼を解き、“もう大丈夫”と思わせれば株価はやがて戻る。個人投資家は株価の乱高下に動じるのではなく、政府による大きな発表のタイミングを待つべきです」(A氏)

※週刊ポスト2015年9月25日・10月2日号

【日刊闇株新聞】
利上げを先送りしたFOMC
2015年09月18日

http://yamikabu.blog136.fc2.com/blog-entry-1533.html

利上げを先送りしたFOMC

 FOMCの結果(日本時間・9月18日の午前3時)を待って、久々に夜中に書いています。

 結果は現行の0.0~0.25%のFF誘導金利を据え置きました。つまり2006年6月にFF誘導金利を5.0%から5.25%に引き上げて以来、9年3か月ぶりの利上げが見送られたわけですが、本年の投票権のあるFOMCメンバー10名(2名欠員)のうち反対票を投じた(つまり利上げすべきと主張した)メンバーはラッカー・リッチモンド地区連銀総裁だけだったようです。

 しかし全FOMCメンバー17名のうち13名(前回は15名)が、年内に少なくとも1回の利上げがあると予想しており、年内に利上げがないと予想する4名(前回2名)を依然として大きく上回っています。

 また今回は2015年の成長率は2.1%に上方修正されていますが(4~6月期が年率3.7%の高成長だったから)、日本と同じ2%が目標のインフレ率は足元(7月)で消費者物価が前年同月比0.2%、卸売物価が同マイナス0.8%で、まだまだ低迷しそうな雰囲気です。

 つまり中国や新興国の経済を「心配」してではなく、米国経済を見回しても「わざわざ」利上げする必要はなかったはずです。もちろん新興国など世界経済と株式市場への影響を考えれば、「絶対に利上げしてほしくない」と考えていたのですが、本誌はこういう状態でも「学者が多い」FOMC投票メンバーは「教科書通りに」利上げしてしまうのではないか?と心配していました。

 今回だけは何とか踏みとどまってくれたのですが、FOMCは年内あと2回あります。10月27~28日と12月15~16日ですが、10月はFOMC後にイエレン議長の記者会見はなく重要な政策変更は難しいため、このままだと12月の利上げ確率がかなり高くなってしまいます。

 何しろ本年の投票権のないメンバーも含めるとFOMCメンバー17名のうち13名が「年内に少なくとも1回の利上げがある」と予想しているため、常識的には12月に利上げとなってしまいます。

 つまりここ1~2ヶ月ほど続いたFRBの優柔不断さが、中国政府のトンチンカンな株価対策とあわせて世界の株式市場の「2大元凶」と考えていたのですが、少なくともFRBの優柔不断さは(たぶん中国政府のトンチンカンさも)12月まで続いてしまうことになります。

 1980年代からボルカー、グリーンスパン、バーナンキと続いてきたFRB議長の強い指導力が(必ずしもすべて正しかったわけではありませんが)、米国だけでなく世界の金融市場を発展させてきたことは事実です。

 こんなに優柔不断でモタモタしている最近のFRBは見たことがありません。FRBに対する市場の信頼が崩れて「任せておいて大丈夫なのかなあ?」と考えられてしまうと、米国だけではなく世界の経済や金融市場も「自信喪失」になってしまいます。

 世界の株式市場にとってFRBは「利上げするならサッサと上げてしまう」か「少なくとも年内は利上げしないと宣言する」かのどちらかにするべきだったと考えます。

 とりあえずNY市場では、NYダウが発表直前(日本時間・9月18日午前3時前)の16783ドル(前日比43ドル高)から日本時間同午前5時現在16658ドル(81ドル安)、為替が同1ドル=120.85円と1ユーロ=1.1331ドルから同1ドル=119.90円と1ユーロ=1.1426ドルと、見事にドル安・株安となっています。

 これは日本の株式市場にとっても好ましくなく、円高・株安になるかもしれません。

 またFRBが優柔不断である限り、日銀も(仮に円高・株安が進行しても)なかなか追加量的緩和に踏み切れません。本誌は決して追加量的緩和が好ましいとは思っていませんが、そのカードも無力化されてしまうことになります。FRBの利上げの可能性が残るうちは、日銀だけが追加量的緩和してしまうと金利差が拡大して円安が加速すると考えられるからです。

 そんな「結構問題の大きな」今回のFOMCだったと感じます。


週刊ポスト 2015年 10/2 号 [雑誌]
小学館
2015-09-14

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by 週刊ポスト 2015年 10/2 号 [雑誌] の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル



週刊ポスト 9/25・10/2合併号
ブックマート金星堂
◆主催者発表  12万人「安保反対デモ」を報じたくないNHKと御用新聞  ◆小林よしのり×茂木健一郎


楽天市場 by 週刊ポスト 9/25・10/2合併号 の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル



闇株新聞 the book
ダイヤモンド社
闇株新聞編集部

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by 闇株新聞 the book の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル



闇株新聞the book [ 闇株新聞編集部 ]
楽天ブックス
闇株新聞編集部 ダイヤモンド社発行年月:2013年04月 ページ数:251p サイズ:単行本 ISB


楽天市場 by 闇株新聞the book [ 闇株新聞編集部 ] の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル



闇株新聞 the book
ダイヤモンド社
2013-04-29
闇株新聞編集部

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by 闇株新聞 the book の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル



闇株新聞 the book【電子書籍】[ 闇株新聞編集部 ]
楽天Kobo電子書籍ストア
「Libor不正操作事件の裏にはリーマン処理への“復讐”がある」など金融問題から「外務省はなぜ中韓に


楽天市場 by 闇株新聞 the book【電子書籍】[ 闇株新聞編集部 ] の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル