【希望の政治学読本 】 エネルギー新時代の「常識」…「再生可能エネルギー100%時代の到来」和田武著

希望の政治学読本
エネルギー新時代の「常識」
日刊ゲンダイ2016年8月17日

http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/book/187851


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「再生可能エネルギー100%時代の到来」和田武著(あけび書房1400円)

「生可能エネルギー100%時代の到来 市民パワーでCO2も原発もゼロに!」 和田武著(あけび書房 1,512円税込)


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再生可能エネルギー100%時代の到来
あけび書房
和田武

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再生可能エネルギー100%時代の到来 [ 和田武 ]
楽天ブックス
市民パワーでCO2も原発もゼロに! 和田武 あけび書房発行年月:2016年04月 ページ数:115p


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基本情報
発売日: 2016年04月14日頃
著者/編集: 和田武
出版社: あけび書房
サイズ: 単行本
ページ数: 115p
ISBNコード: 9784871541404

【内容情報】
原発ゼロ、再生可能エネルギー100%。それは世界の流れです!日本が遅れているのはなぜ!?世界各国・日本各地の取り組みを紹介。

【目次】
第1章 脱原発・地球温暖化防止・平和に不可欠ー再生可能エネルギー
地球温暖化危機回避とエネルギー利用
危険きわまりない原発依存 ほか
第2章 世界のエネルギー動向ー再生可能エネルギー普及促進が趨勢
急増する世界の再生可能エネルギー
各国の再生可能エネルギー利用状況
第3章 デンマークとドイツでの取り組みー市民・地域主導による再生可能エネルギー社会の構築
飛躍的普及が進む両国の再生可能エネルギー
市民参加と適切な政策採用が飛躍的普及の要因 ほか
第4章 日本でも再生可能エネルギー100%社会の実現を!-市民の力で持続可能な未来づくりを
日本の再生可能エネルギー100%達成の前提条件
再生可能エネルギー普及抑制政策下での自主的取り組み ほか

【著者情報】
和田武(ワダタケシ)
1941年和歌山市生まれ。京都大学大学院工学研究科修士課程修了後、住友化学工業(株)中央研究所、大阪経済法科大学、愛知大学を経て、1996年より立命館大学産業社会学部・教授、2006年より同・特別招聘教授、2008年退職。2009~13年日本環境学会会長、2012~15年経済産業省調達価格等算定委員会委員。現在、和歌山大学客員教授、自然エネルギー市民の会代表。工学博士。専門:環境保全論・再生可能エネルギー論

「再生可能エネルギー100%社会」。エネルギー問題に多少は詳しい(と自分では思っている)人ほど、まずそんなことは「非常識」だと思うかもしれない。

 この国では、「原子力ムラ」「安全保障ムラ」などのさまざまな「ムラの常識」が支配していて、そこから逸脱する議論はハナから相手にされない。しかし、その「常識」の信奉者たちの多くは、世界には他にもたくさんの「常識」があるという「常識」を理解できない。それゆえ、新時代の「常識」は、常にムラの外の住人に聞くしかないということになる。

 本書の著者も、元はムラの住人だった。しかし、そこから抜け出して新しい「常識」を見いだし、訴え続けてきた。このように“転生”した人の言葉は聞くに値する。近い将来、再生可能エネルギーは間違いなく安価なエネルギーになる。デンマークは2050年までに再生可能エネルギーを100%、ドイツは電力の80%以上にする計画である。パラグアイはすでに3年前に149%を達成している。このような再生可能エネルギー中心のエネルギー政策は、一部地域の例外ではない。気候変動問題や経済雇用問題、安全平和問題をリアルに見据えた上で到達した、世界の趨勢となりつつある。

 本書によれば、このエネルギー社会のパラダイムシフトを支える主役は、政府や大手企業というより、そのあり方を決める市民や自治体である。これからのエネルギー社会は、中央集権型=大規模依存型から、地域分散型=小規模自律型へと移行する。一国のエネルギー政策も、ドイツの「100%再生可能エネルギー地域」プロジェクトのように、それぞれの地域の事情に見合ったミクロな実践が基盤となるだろう。

 04年まで太陽光発電の普及量が世界一だった日本、そして世界有数の豊かな再生可能エネルギー資源を誇る日本が、今なぜ世界とは真逆の道を歩んでいるのか。本書は小著だが、このような最重要の争点を包括的に取り上げ、新時代の「常識」を分かりやすく提示する。

佐々木寛
1966年生まれ。専門は、平和研究、現代政治理論。著書(共著)に「市民社会論」「『3・11』後の平和学」「地方自治体の安全保障」など多数。現在、約900キロワットの市民発電所を運営する「おらってにいがた市民エネルギー協議会」代表理事、参院選新潟選挙区で野党統一候補を勝利に導いた「市民連合@新潟」の共同代表。