【ドル円週間見通し】 為替市場は米利上げを織り込み済み

【ドル円週間見通し】為替市場は米利上げを織り込み済み
NEWSポストセブン2016.12.11 16:00

http://www.news-postseven.com/archives/20161211_474666.html


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 投資情報会社・フィスコ(担当・小瀬正毅氏)が12月12日~12月16日のドル・円相場の見通しを解説する。

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 今週のドル・円はもみあいか。米連邦準備理事会(FRB)は13-14日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)で、昨年12月以来、1年ぶりの利上げに踏み切る公算。政策金利は現行の0.25~0.50%から0.50~0.75%へ引き上げられる公算。市場は0.25ポイントの利上げを完全に織り込んでいるため、利上げ発表直後はドル買いがやや強まる可能性があるものの、FOMCの経済・金利予測が前回(9月)と同じ内容だった場合、リスク選好的なドル買いは拡大せず、利食い目的のドル売りが増える可能性がある。

 前回(9月21日)公表のFOMC予測では、2017年末の政策金利(FFレート)の予測中央値は1.1%、2018年末は1.9%、2019年末は2.6%となっていた。今回公表される政策金利予測が9月時点の予測を上回っていた場合、早期追加利上げに対する市場の期待は強まりそうだ。その結果、ドル買いが優勢となる可能性は十分あると思われる。

 引き続きトランプ次期政権の経済政策に思惑が広がり、景気刺激策による米経済の成長に期待が高まる見通し。現時点で年2回と想定される2017年以降の利上げペースが加速するとの見方が強まれば、1ドル=120円到達が意識されやすい。

 一方で、利上げ発表後は材料出尽くし感によりドル買いが弱まる可能性もある。また、石油輸出国機構(OPEC)加盟国の減産合意により原油価格は持ち直しているが、原油価格はやや上げ渋っている。原油高を意識したリスク選好的な円売りは期待しにくい。利上げ発表後に米国株が大きく下げた場合、投資家のドル買い興味は大幅に低下する可能性がある。

【米連邦公開市場委員会(FOMC)】(12月13-14日開催)
 14日にイエレンFRB議長が記者会見を行う。政策金利0.50%を0.75%に引き上げる公算で、利上げは昨年12月以来、1年ぶり。2017年の利上げペースが現時点での市場予想である年2回との思惑が広がれば、ドルの先高観は後退しない可能性がある。イエレンFRB議長がトランプ次期政権の経済政策に期待を示した場合もドル買い材料になりそうだ。

【米・11月消費者物価コア指数】(15日発表予定)
 15日発表の11月消費者物価コア指数(コアCPI)は前年比+2.2%と、10月実績の+2.1%をやや上回る見通し。市場予想を上回った場合、インフレ進行の思惑が広がることから、ドル買い要因となる可能性がある。

・12月12日-16日に発表される主要経済指標の見通しについては以下の通り。

○(米)11月小売売上高 14日(水)午後10時30分発表予定
・予想は前月比+0.3%
 参考となる10月実績は前月比+0.8%の高い伸びを記録した。前年同月比+4.3%。自動車販売が順調だった。ハリケーンの被害に遭った地域で建設資材の需要が好調だったことも小売売上高の押し上げ要因となった。11月については10月に大幅増となった反動が予想されるが、雇用情勢が改善していることから、プラスになるとみられる。

○(日)日銀短観10-12月期 14日(水)午前8時50分発表予定
・予想は、大企業製造業DIは10、大企業非製造業DIは19
 参考となる9月調査時点の大企業製造業の予測は6、非製造業の予測は16だった。ただ、11月以降、円安が進行し株高になっていることから、大企業製造業DIは9月実績を上回る見込み。非製造業のDIもやや改善する可能性が高い。

○(米)連邦公開市場委員会(FOMC) 14日(水)日本時間15日午前4時結果判明
・予想は、0.25ポイントの利上げ
 11月のFOMC会合後に公表された声明には次回会合で利上げについて議論するとの文言が含まれていなかった。しかしながら、労働市場の拡大は続いており、米大統領選後に株高が急速に進行している。2年債利回りは利上げを織り込んだ水準に上昇していることから、今回のFOMC会合で1年ぶりの利上げが決定される見込み。上げ幅は0.25ポイントと予想される。

○(米)11月消費者物価コア指数 15日(木)午後10時30分発表予定
・予想は、前年比+2.2%
 参考となる10月実績は前年比+2.1%。家賃、帰属家賃、処方箋薬などが上昇し、インフレ率の上昇に寄与した。11月については家賃の上昇が寄与する見込みだが、病院費は上げ渋っており、全体の物価上昇率は10月実績をやや上回る可能性がある。

○日米の主な経済指標の発表予定は、12日(月):(日)10月機械受注、(日)11月国内企業物価指数、14日(水):(米)11月生産者物価指数、(米)11月鉱工業生産、(米)10月企業在庫、15日(木):(米)7-9月期経常収支、(米)12月NY連銀製造業景気指数、(米)10月長期TICフロー、16日(金):(米)11月住宅着工件数、(米)11月建設許可件数

【予想レンジ】
・米ドル/円:112円00銭-116円00銭

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