経済の千里眼 世界のマネーが日米株式市場に集中する理由

経済の千里眼 世界のマネーが日米株式市場に集中する理由
NEWSポストセブン2017.01.20 07:00

http://www.news-postseven.com/archives/20170120_484762.html?PAGE=1#container


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【「経済の千里眼」の異名をとる経済評論家の菅下清廣氏】

 相場の格言に「申酉(さるとり)騒ぐ」という。申年の昨年は年末に「トランプ・ラリー」で株価が急騰した。引き継いだ酉年はどうなるか。「経済の千里眼」の異名をとる経済評論家の菅下清廣氏は、最新著『世界マネーが狙う「大化け日本株」』で、強気の予測を展開している。以下、菅下氏の解説だ。

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 昨年11月にドナルド・トランプ氏がアメリカ大統領選挙で勝利すると、ニューヨーク株式市場は連日、史上最高値を更新した。日本市場も連れ高して1年あまり続いた調整期をあっさり抜け出した。

 トランプ氏の経済政策は保護主義的であるなどと批判もされるが、大規模な減税や公共投資が好景気をもたらすと期待されている。彼は実業家であり本業は不動産だ。当然、インフレと公共事業には積極的だろう。要は、トランプタワーが値下がりするような政策はやるはずがないのだ。

 ダウ平均株価は近く史上初の2万ドルの大台に乗るだろう。これは、特に日本の投資家には吉報になる。

 インフレ・株高時代が到来しても、世界の投資マネーが安心して買える市場は多くない。EUも中国もマイナス要因を抱える。資源価格はようやく回復の見通しが立ってきたが、私は原油価格の上限は当面、1バレル=60ドル程度までだと予測している。

 したがって投資マネーは日本とアメリカの株式市場に集中する。なかでも日本市場の魅力は一目瞭然だ。

 トランプ相場が始まる直前の2016年秋時点で、日経平均採用銘柄の加重平均したPER(株価収益率)とPBR(株価純資産倍率)は、それぞれ約14倍と約1.2倍だった。一般的にPERが20倍以下なら“お買い得”の株とされ、PBRが1倍台というのは企業価値がかなり低く評価されていることを示している。

 トランプ相場に入ってアメリカに次いで日本の株価がいち早く反転したのは、つまり欧米先進国から見ても日本株は割安なのだ。その環境は今年に入っても大きくは変わっていない。

 では、日本の株価はどこまで上がるのか。私は株価予測で市場の波動を重視する。改めてリーマン・ショック後のチャートを見ると、教科書のようなシンプルな波形を示している。2012年に「大回り3年」といわれる3年波動が動き始めて2015年に天井、その後は調整に入り、2016年の年央から秋にかけて、「下値切り上げ型の三角持ち合い」と呼ばれる値上がりのサインが出ていたところにトランプ相場が到来した。

 注目すべきは、その間の値動きの「幅」だ。最初の3年で株価は約1万2000円値上がりした。天井はおよそ2万1000円。そこから1万5000円まで値下がりしたので、値下がり幅は約6000円。経験豊富な投資家は気づくと思うが、値上がりした幅の半分を戻して下げ止まる「半値押し」になっている。これは上昇サインと判断できる。

 このパターンで意識されるのが「倍返しの法則」だ。半値押しで下げ止まった相場には、そのあと値下がりした分の2倍値上がりするという“習性”があり、それを倍返しと呼ぶ。

 底値の約1万5000円から倍返しすれば、1万2000円分値上がりして、目標株価は2万7000円になる。ダウ平均が2万ドルを突破すれば、日経平均も2万円の大台に乗せ、2万7000円に向けて上昇ムードが高まるだろう。

 ただし、2017年前半の高値は年央までに2万2500円程度と予測する。これを突破すれば倍返しが現実味を帯びてくる。

 具体的に期待される銘柄は、安倍政権が掲げる「第4次産業革命」に関係するAI(人工知能)やビッグデータの分野に積極的に進出する企業になるだろう。

※週刊ポスト2017年1月27日号

『世界マネーが狙う「大化け日本株」』 菅下 清廣著(小学館 1,620円税込)


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【内容情報】(出版社より)
2017年波乱相場の「大化け株」を分析

ウォールストリートで活躍し、「経済の千里眼」の異名をとる著者による相場予測と銘柄分析の2017年版。アメリカのトランプ政権誕生は波乱相場の到来を予感させるが、「千里眼」は、当面の間は大規模な減税と財政出動の効果で「トランプ相場」が続くと読んでいる。日本市場はこれに引っ張られる形で大相場になる可能性がある。アメリカの景気と日米金利差によって為替相場は円安で推移し、世界の投資マネーが日本買いに動き出す。
著者が得意とする相場の「波動分析」により、日経平均は2015~2016年の停滞から脱し、「倍返しの法則」で急伸するシナリオも。2万円の大台どころか、バブル崩壊後最大の天井である2万7000円が視野に入っているという。
日本株の投資対象は、安倍政権が掲げる「第4次産業革命」の関連企業を中心に据える。AI、ビッグデータ、ロボットに強みを持つテクノロジー企業はじめ、意外な関連銘柄も細かくピックアップして紹介する。「観光立国」銘柄にも注目。

第1章 2016年にぶつかり合った「7年波動」と「3年波動」
第2章 楽観シナリオなら日経平均2万7000円
第3章 第4次産業革命と観光立国で“アトムの世界”へ
第4章 海外不安要因と世界マネーの日本回帰
第5章 波動で読み解く大化け株





世界マネーが狙う「大化け日本株」 [ 菅下 清廣 ]
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菅下 清廣 小学館発行年月:2017年01月12日 予約締切日:2017年01月11日 ページ数:2


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商品基本情報
発売日: 2017年01月12日
著者/編集: 菅下 清廣
出版社: 小学館
サイズ: 単行本
ページ数: 224p
ISBNコード: 9784093884822

【内容情報】(「BOOK」データベースより)
ウォールストリートで活躍した経済の千里眼が徹底解説。スガシタ銘柄で資産1億円の人生が始まる!

【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 2016年にぶつかり合った「7年波動」と「3年波動」
市場を動かす3つの波動
7年波動と3年波動の読み方 ほか
第2章 楽観シナリオなら日経平均2万7000円
相場の休みはなぜ長引いたのか
3つのシナリオ ほか
第3章 第4次産業革命と観光立国で“アトムの世界”へ
業績相場を作る「業績」は何か?
IoTで社会は劇的に変わる ほか
第4章 海外不安要因と世界マネーの日本回帰
トランプ大統領のアメリカは強い
円高=株安のメカニズム ほか
第5章 波動で読み解く大化け株
3カテゴリー24銘柄を厳選
第4次産業革命 大型株 ほか

【著者情報】(「BOOK」データベースより)
菅下清廣(スガシタキヨヒロ)
国際金融コンサルタント、経済評論家、スガシタパートナーズ社長、立命館アジア太平洋大学学長特別顧問。大和証券国際部を経てメリルリンチ、キダー・ピーボディなど外資系金融機関に勤務し、1989年にフランス系投資銀行の日本法人ラザード・ジャパン・アセット・マネージメント代表取締役社長に就任。現在は内外の金融機関、新興企業、ベンチャー企業のコンサルタントや金融顧問を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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