【闇株新聞】 新刊書「野村證券 第2事業法人部」

闇株新聞
新刊書「野村證券 第2事業法人部」
2017年02月21日

http://yamikabu.blog136.fc2.com/

 表題は、オリンパス事件で部下1名とともに唯一の実刑判決(上告中)となった横尾宣政氏が書き下ろした、明日(2月22日)発売される書籍名です。

 何とか事前に入手できたので一刻も早くご紹介したいと思い、本日の記事となりました。

 当然にオリンパス事件についても紙面が割かれていますが、大部分が当時は本当に勢いのあった野村證券の中でも、とくに上から下までサムライが揃っていた事業法人部の猛烈な仕事ぶりを、多数の実名登場人物とともに書き綴った力作です。

「第2事業法人部」というと、本来の事業法人部に比べて「裏街道」であるようなイメージですが、これは徹底的に競わせる当時の野村證券の方針で事業法人部も2つに分けていただけです。

 昨年ヒットした「住友銀行秘史」と同じ講談社からの出版で、どうも住友銀行と野村證券を対比させて相乗効果を狙っているようですが、どう読んでみても爽快感・納得感・感激度が全く違います。

 「住友銀行秘史」はイトマンを通じて反社会勢力に数千億円も吸い上げられながら、それすら社内抗争の材料に利用しようとする役員・幹部の足の引っ張り合いの実況中継でしかありません。いったいいつ仕事をしているのだろうと不思議に思いました。

 「野村證券 第2事業法人部」は、まさに上から下まで必死に働いて収益を上げようとする現場の実況中継で、とりわけ最年少でこの現場に放り込まれた著者の破天荒とも言える営業活動が中心ですが、読んでいて全く嫌味に感じません。
 
ネタバレになるので内容は具体的には書きませんが、そんな勢いのあった野村證券が1990年代の2度の証券不祥事で「あっという間に」牙を抜かれて長く低迷してしまいます。

 その最初の証券不祥事である損失補填が発覚した「直接のきっかけ」を初めてはっきりと特定しています。本誌も書いたことがなかった「勇気ある解説」ですので、ぜひ注目していただきたいと思います。

 講談社の目論見とは違うと思いますが、改めて「銀行と証券では最初から立ち位置が全く違っている」ことを認識するためにも、「住友銀行秘史」と読み比べるといいかもしれません。

 さて「野村證券 第2事業法人部」では最後の3分の1ほどがオリンパス事件の解説です。

 そういえば本誌のオリンパス新刊本はどうなったのか?と言われると思いますが、一応は完成していますがまだまだ満足できず加筆・修正を繰り返しています。もうほとんど風化しているオリンパス事件なので、克明に調べ上げた真実をすべて盛り込もうと欲張っているため、大変に時間がかかってしまっています。

 この「野村證券 第2事業法人部」に書かれているオリンパス事件は、刑事責任を問われた当事者による「最初の書物」となり、本誌がここまで調べ上げた真実ともほとんど齟齬がありません。

 ただオリンパス事件とは、本誌の新刊本がこれだけ時間がかかっている言い訳ではなく、世間の誰もが絶対に想像できないほど複雑怪奇で全貌解明に大変な時間とエネルギーを要するものです。当事者であるはずの横尾氏も、毎日10時間以上、3~4年かけてようやく自分にかけられた容疑のカラクリがわかったようです。

 その横尾氏も限られた紙面の中でおそらく「思いのほんの一端」しか書けていないはずで、しかもその説明は必ずしも第三者が簡単に理解できるものではありません。

 本誌のオリンパス新刊本では、その辺をさらにわかりやすく、もちろん公正に、その意味と本当の恐ろしさがよく伝わるように、そして「これこそ決して表に出ることのなかったオリンパス事件の全貌である」と確信が持てるまで、何度でも加筆・修正を加えて完成させるつもりです。

 最後は本誌のオリンパス新刊本の宣伝になってしまいましたが、もう少しだけお待ちください。

「野村證券第2事業法人部」 横尾 宣政著(講談社 1,944円税込)


画像



野村證券第2事業法人部
講談社
横尾 宣政

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by 野村證券第2事業法人部 の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル



野村證券第2事業法人部 [ 横尾 宣政 ]
楽天ブックス
横尾 宣政 講談社BKSCPN_【bookーfestivalーthr】 発行年月:2017年02月2


楽天市場 by 野村證券第2事業法人部 [ 横尾 宣政 ] の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル


商品基本情報
発売日: 2017年02月22日
著者/編集: 横尾 宣政
出版社: 講談社
サイズ: 単行本
ページ数: 418p
ISBNコード: 9784062204620

【内容情報】(出版社より)
トヨタを上回る約5000億円もの経常利益を叩きだし、日本一儲けた会社だった野村證券。その黄金の日々を克明に描く。
厳しいノルマで次々と社員が辞めていくなか、飛び込み営業で新人トップの成績を上げ、「コミッション(手数料収入)亡者」とまで呼ばれるようになった著者。後に社長になる「小タブチ」こと田淵義久氏に抜擢され、第二事業法人部へ。待っていたのは個性派でアクの強い先輩たち。彼らとぶつかり合いながら、順調に出世していった著者は、役員の登竜門でもある新宿野村ビル支店長を最後に退社、独立する。
ところが、第二事業法人部時代に付き合いのあったオリンパスと仕事をするうち、巨額粉飾決算事件に巻き込まれ、刑事被告人に。「飛ばしの指南役」などと名指しされた著者が、激しくも懐かしい野村時代と人生を暗転させた事件のすべてを実名で書いた。

第一章 ノルマとの闘い
第二章 「コミッション亡者」と呼ばれて
第三章 「主幹事」を奪え
第四章 ブラックマンデーと損失補填問題
第五章 大タブチ、小タブチーー「ノムラな人々」
第六章 やりすぎた男
第七章 さらば、野村證券
第八章 オリンパス会長の依頼
第九章 事件の真相
第十章 国税との攻防
第十一章 逮捕ーー私は闘う

著者について
横尾 宣政
横尾宣政(よこお・のぶまさ)/1954(昭和29)年、兵庫県出身。78年に京都大学経済学部を卒業後、野村證券に入社。金沢支店を皮切りに、第二事業法人部、浜松支店次席、営業業務部運用企画課長、高崎支店長、新宿野村ビル支店長などを歴任。98(平成10)年6月、20年にわたって勤務した野村證券を退社・独立した。
その後、コンサルティング会社グローバル・カンパニー・インコーポレートを設立し、社長に就任。ベンチャー企業の発掘、指導、投資などに携わる。2011(平成23)年に発覚したオリンパスの巨額粉飾決算事件では粉飾の「指南役」とされ、翌12年に証券取引法・金融商品取引法違反容疑で逮捕される。その後、詐欺、組織犯罪処罰法違反の容疑も加えられるが、当初から一貫して容疑を否認。1審・2審で有罪判決を受け、現在、最高裁に上告中

電子書籍


野村證券第2事業法人部【電子書籍】[ 横尾宣政 ]
楽天Kobo電子書籍ストア
「ノルマ証券」と言われた厳しい社風ながら、一時は経常利益でトヨタを抜いた全盛期の野村證券。そのなかで


楽天市場 by 野村證券第2事業法人部【電子書籍】[ 横尾宣政 ] の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル