【ドル円週間見通し】 日本の円安誘導策が転換を迫られる?

【ドル円週間見通し】 日本の円安誘導策が転換を迫られる?
NEWSポストセブン2017.04.09 16:00

http://www.news-postseven.com/archives/20170409_508775.html

 投資情報会社・フィスコ(担当・小瀬正毅氏)が4月10日~4月14日のドル・円相場の見通しを解説する。

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 今週のドル・円は弱含みか。6日-7日に行われた米中首脳会談を経て、対米貿易黒字を続けている日本などに対してトランプ政権が何らかの是正を求める動きが活発化しそうだ。市場関係者の間では「日本の円安誘導策は転換を迫られる」との思惑が浮上しており、思惑的な円買いが継続するとみられる。

 米国によるシリア攻撃は地政学的リスク増大の要因となり、シリアに対する軍事行動がエスカレートした場合、米国株を圧迫する可能性があることもドル上昇を抑える一因となりそうだ。

 ドル・円は昨年11月9日の101円20銭から12月15日の118円66銭までの上昇の半値戻しとなる110円レベル(109円90銭近辺)を割り込む可能性がある。また、トランプ政権による国内向けの景気テコ入れを柱とする経済政策の導入はかなり遅れるとの見方が増えている。税制改革への期待は残されているものの、短期的には米国株の伸び悩みも想定されており、税制改革(減税策)への期待はドルの下支えにはなりにくいだろう。

 一方、米経済指標は引き続き堅調な内容が予想されており、米連邦準備理事会(FRB)による年3回(3月を含む)の利上げペース維持を後押ししそうだ。ただ、次回利上げについては、6月以降になると予想されており、ドル高・円安基調に転換させるほどの影響力はないとみられる。

【米3月労働市場情勢指数(LMCI)】(10日発表予定)
 10日発表予定の米3月労働市場情勢指数(LMCI)は、FRBの次回利上げの手がかり材料として一部で注目される。1月と2月はともに+1.3で推移。3月の指数もプラスとなった場合、早期利上げを後押しする材料となりそうだ。

【米3月消費者物価コア指数(コアCPI)】(14日発表予定)
 14日発表予定の3月消費者物価コア指数(CPI)は前年比+2.3%と予想されており、2月の+2.2%をやや上回る見込み。コアインフレ率は2%台前半で推移しているが、予想通りであれば市場コンセンサスである年3回の利上げ期待は持続するとみられ、ドル買い要因となろう。

・4月10日-14日に発表される主要経済指標の見通しについては以下の通り。

○(日)3月国内企業物価指数 12日(水)午前8時50分発表予定
・予想は、前年比+1.4%
 参考となる2月実績は前年比+1.0%。エネルギー価格上昇の影響で前年比での企業物価指数の上昇率は1%に達した。3月については米国におけるインフラ投資拡大への期待が持続しており、石油・石炭製品の価格が高止まりを続けていることから、前年比で1%台の上昇率となる可能性が高い。市場予想は妥当な水準か。

○(米)4月ミシガン大学消費者信頼感指数速報 13日(木)午後11時発表予定
・予想は、97.0
 参考となる3月確報値は96.9で速報値97.6から下方修正された。ただし、2月実績の96.3を上回っており、景況感の悪化を示唆する数値ではなかった。4月については医療保険制度改革が停滞していることから、3月実績をやや下回る可能性は否定できないが、税制改革への期待は持続しており、市場予想は妥当な水準。

○(米)3月消費者物価コア指数 14日(金)午後9時30分発表予定
・予想は、前年比+2.3%
 参考となる2月実績は前年比+2.2%だった。新車価格の下落や衣類の価格に大きな変動はなかったことから、物価上昇率は1月実績をわずかに下回った。3月については、各項目で大幅な価格変動はないものの、需要減少は確認されていないことから、コアインフレ率は2月実績をやや上回る可能性がある。

○(米)3月小売売上高 14日(金)午後9時30分発表予定
・予想は、前月比+0.0%
 参考となる2月実績は前月比+0.1%で市場予想と一致した。2月は建築・園芸・資材などの売上が増加し、家電やガソリンなどは減少した。3月については2月に減少した家電やガソリンの売上が多少持ち直すと予想されており、市場予想では前月比横ばいだが、前月比プラスとなる可能性がある。

○主な経済指標の発表予定は、10日(月):(日)2月経常収支(国際収支)、(米)3月労働市場情勢指数、11日(火):(米)2月JOLT求人、12日(水):(日)2月機械受注、(米)2月財政収支、13日(木):(米)3月生産者物価指数、14日(金):(米)2月企業在庫

【予想レンジ】
・米ドル/円:108円00銭-112円00銭

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商品基本情報
発売日: 2017年02月09日頃
著者/編集: 朝香友博
発行元: クロスメディア・パブリッシング
発売元: インプレス
サイズ: 単行本
ページ数: 191p
ISBNコード: 9784295400561

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【著者情報】(「BOOK」データベースより)
朝香友博(アサカトモヒロ)
産業・成長企業アナリスト/投資家。投資ブロマガランキング1位を獲得したブログ「『大化け株投資』のすすめ」を主宰。見本市を中心に累計2000社の市場開拓支援・投資を行ってきた経験を活かし、次々と成長株を発掘。独自の法則で30倍、20倍を含め10の10倍株をヒットさせた実績を持つ。立教大学法学部卒業後、「未来トレンドの先読み」のために国会議員秘書、上海交通大学留学を経験。その後、産業の未来を創る国際見本市に触れ、米国の産業PR会社に入社。著書に『[テンバガー]10倍株で勝つ』『10年目線で買っていい株買ってはいけない株』『大化け株サイクル投資術』(アールズ出版)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)